第44回 大府夏まつり
2025年8月2日(土)・3日(日) 17:00~21:00
会場 大府駅前広場
提灯にポッと火が灯り、高く組まれたやぐらからは太鼓の音が。
大府の夏の風物詩のひとつと言えば、「大府夏まつり」。
歴史あるこのまつりの舞台裏を、実行委員長にお聞きしました。
大府の盆踊りは、ここで!
「老若男女、皆が集まって踊る。これぞ大府夏まつりの醍醐味ですね」そう笑顔で語ってくれたのは今年から実行委員長をつとめる古市さん。目玉はやはり盆踊り。「大府ばやし」「大府小唄」などがかかると、皆、自然と輪の中へ。粋に浴衣を着こなした「大府ばやし・小唄保存会」の方々がお手本です。この日ばかりは駅前が歩行者天国になり、立ち並ぶ屋台に人がごった返します。

伝統文化が引き継がれる場所
盆踊りの太鼓を担当するのは、横根や北山など、地元の夏祭りで太鼓を打っていた中学生とその卒業生。さらに大府中学校でボランティアを希望した生徒とその卒業生も参加します。「大人になっても、地元の祭りに貢献できる!」そんな喜びが広がりつつあるのだとか。笑顔いっぱいで大盛り上がりの盆踊りは、伝統分化が受け継がれる場でもあるのです。

地元が一体となって盛り上げるまつり
ここまでの大きな催しとあって、大府夏まつりは運営も大掛かり。大府コミュニティ、大府商業まつり実行委員会、大府自治区が中心となり、資金集めや会場設営、警備を取り仕切ります。一時期は、駅前の商店街衰退に伴って運営難に陥ることもありましたが「守っていきたい。若い方にも参加してほしいですね」と、古市さんは先人たちから引き継いだ想いを語ります。

ダンスも取り入れ、進化中
魅力あるまつりのために、ダンスパフォーマンスやよさこい踊りなど見所いっぱい。「キッズダンスを中心に、多くの団体が出演してくれます。アメリカで受賞歴もある実力派チアダンス「SPG CHEER DANCE PROJECT」も登場しますよ」。昔ながらの盆踊りや屋台はそのままに、進化を続ける大府夏まつり。暑い季節とともに太鼓の音が聞こえて来たら、うちわに浴衣で大府駅前に出かけましょう。


<インタビュー>
古市 晃久さん
大府夏まつり実行委員会委員長
アズイン大府 専務取締役
(KURUTOKO 3号 2019.7「おおぶのイベントを10倍楽しむ方法」より抜粋及び再取材)